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宅建の本番は、知識だけでは乗り切れません。
私も最初の受験で「1問目の難問に5分以上ハマる」という大失敗をしました。
そこから学んだのは――合否は“戦い方(解答戦略)”で変わるという事実です。
この記事では、私が本試験で実際に使って合格点を守れた「解答マイルール」をすべて公開します。
・時間配分
・飛ばし方
・マークの塗り方
・前日と当日の過ごし方・メンタルの整え方
まで、再現できるレベルで具体化しました。
✔ 本記事の信頼性

- 本試験で焦らない時間配分の作り方がわかります
 - 難問・奇問に出会ったときの対処がわかります
 - マークシートのミスを防ぐ実務的なコツがわかります
 - 前日〜当日の過ごし方・持ち物・席周りの整え方がわかります
 - あなた専用の「解答マイルール」チェックリストが作れます
 
結論|宅建は知識7割+戦略3割で勝負が決まる

宅建は50問・120分。
合格点は例年35〜38点前後です。満点は要りません。
必要なのは、
「皆が取れる問題を確実に取る仕組み」です。
そのために私は
「時間配分」
「飛ばし方」
「見直し」
をルール化しました。
これだけで+3〜5点は現実的に伸ばせます。
私のマイルール①:時間配分は40分ルール

時間配分の練習法は 直前期の学習法 で“通し→再刺し”を繰り返すのが効果的です。
特に配点が高く感じる民法(権利関係)にハマると、全体が崩れます。
私は時計を机に置き、解答時間計画を決めていました。
- 権利関係(14問):40分上限(1問平均≒2.8分/3分超えたら即△)
 - 宅建業法(20問):30分目標(ここで稼ぐ)
 - 法令制限・税その他(16問):35分目標
 - 最終見直し:10分死守
 
ポイントは「40分経過したら権利を切り上げる」という“強制シフト”。
1問目が難問でも、業法から得点を回収すれば合格点は十分狙えます。
当日の時間刻みイメージ
- 00:00〜00:05:設問全体の流し見(難問っぽい番号に△を仮置き)/落丁が無いかページを確認
 - 00:05〜00:35:宅建業法を先に解く(迷ったら△)
 - 00:35〜01:10:法令制限・税その他(数字問題は確実に)
 - 01:10〜01:50:権利関係(3分超える前に△で飛ばす)
 - 01:50〜02:00:△だけ再戦+マーク/解答ズレ監査
 
私のマイルール②:△をつけて即飛ばす(深追い厳禁)

本試験で一番危険なのは「気づかない時間ロス」です。私は次の運用を徹底しました。
- 3分で見通しが立たない問題は問番号の余白に△を記入し、即次へ
 - △は最後の10分でだけ再挑戦
 - △に戻っても読んで理解が進まない場合は最頻出の肢の消去で対応(当てに行かない)
 
△の運用に慣れるほど、“皆が取れる問題を取り切る”時間が守れます。
私のマイルール③:マークは10問ごとにまとめて塗る

1問ごとだと遅く、最後に一気だと事故ります。現場でたどり着いた最適解は「10問ごと」です。
- 問1〜10を解く → まとめてマーク
 - 問11〜20を解く → まとめてマーク
…以降同様(最後の10分は△の再挑戦とズレ監査) 
ケアレスミス監査(10項目)
- 問題番号とマーク位置は一致しているか
 - 解答欄の行ズレ・列ズレはないか
 - “二重塗り”になっていないか
 - ◯×読み替えミスがないか(特に正誤問題)
 - 個数問題は数え違いがないか
 - 数字・割合(容積率・建ぺい率)の転記ミスがないか
 - 税率や年度の取り違えがないか
 - 権利の当事者の立場逆転がないか
 - 見直しで自信のある正解を変えていないか
 - 白紙(無答)がないか
 
私のマイルール④:当日までの準備(前日〜会場)

当日の動き方は 試験当日の過ごし方 を参考にすると流れが整います。
前日の過ごし方
- 新しい教材は開かない(不安材料を増やさない)
 - 弱点メモ・頻出数表だけ最終確認(明日覚えるところを確認)
 - 寝不足が最大の敵。23時には就寝
 - 当日の食事は脂っこいものを避け、集中を邪魔しない軽食に
 
持ち物チェック
- 受験票・身分証
 - HB〜2Bの鉛筆/シャーペン(複数)+消しゴム2個
 - アナログ腕時計(机に置ける小型も可)
 - 飲み物(無糖・常温推奨)、小さめの甘味
 - 上着(冷暖房対策)、目薬・絆創膏など
 
会場での環境づくり
- 着席後、時計を見やすい位置に設置
 - トイレ位置の確認(開始前に一度行っておく)
 - 机の上は筆記具・受験票・時計のみに整理
 - 試験開始直前に深呼吸を2回(肩の力を落とす)
 
私のマイルール⑤:“当日の心の声”を先に決めておく

私は本番の緊張で思考が空回りした経験があります。
そこで、最初から唱える言葉を決めました。
「1問目が難しくても大丈夫。皆も取れない。
私は“取れる問題から確実に取る”。」
この一言で、焦りの連鎖を断ち切れました。
私のマイルール⑥:予想問題で“初見慣れ”

直前期、私はTAC・LECの予想問題を使いました。
目的は的中ではなく、“未知への対処”の練習です。
- 本番形式で時間を計測して解く
 - 間違えた箇所はテキストの該当ページへ即リンク
 - 法改正・統計の数字だけ暗記カード化
 - 1〜2冊で十分。量より反復
 
過去問は既視感が強く、本番の緊張感を再現しづらい。
予想問題の“初見感”が心の筋トレになりました。
やってはいけないこと(NGリスト)

- 1問目に固執して5分以上使う
 - 難問に10分粘る(後半が崩壊)
 - 全問正解を狙う(合格点から逆算せず)
 - 最後にまとめてマーク → 塗り忘れ・行ズレの事故
 - 試験前に新しい教材・道中に予備校から配布されたチェックリストを見る(不安誘発)
 
体験談|私が崩れた日、立て直せた日

崩れた日
1問目の民法で手が止まり、読み直してもピンと来ない。
「ここを落としたら終わる」という誤った焦りで5分以上を溶かしました。
結果、後半の統計・法改正に時間が回せず、取りこぼし……。
立て直せた日
「40分ルール」「△で飛ばす」「マークは10問ごと」を徹底。
業法と法令制限で確実に点を積む土台ができ、権利の難問は最後に処理。
最終10分でズレ監査→白紙ゼロ→合格点を超過できました。
当日の“解答フロー”を紙にして持参

私はA5用紙に当日の行動順を印刷して持っていきました。
机に置いて良いのは筆記具と受験票ですが、開始直前まで眺める用です。
- 深呼吸→「皆も取れない。取れる問題から」
 - 業法→法令→権利(40分ルール)
 - 3分超えは△で飛ばす
 - マークは10問ごと書く
 - ラスト10分:△再戦→ズレ監査→白紙ゼロ確認
 
あなた専用の「解答マイルール」作成ワーク
この記事を読み終えたら、次の空欄を埋めてあなた版を完成させてください。
時間配分
- 権利関係:__分(上限)
 - 宅建業法:__分(目標)
 - 法令・税他:__分(目標)
 - 見直し:__分(死守)
 
飛ばしルール
- 3分で見通しが立たなければ△
 - 最後の__分で△のみ再挑戦
 
マーク運用
- __問ごとにまとめて塗る
 - ズレ監査チェック:□行ズレ□二重塗り□白紙□個数□数字
 
前日〜当日のルーチン
- 前日:__時就寝/開かない教材:__
 - 当日:最初に唱える言葉「_____」
 
まとめ|ルールを守る勇気が合格を連れてくる
- 40分ルールで時間を守る
 - △フラグで難問から脱出する
 - 10問ごとマークで事故を防ぐ
 - 予想問題で初見慣れを作る
 - 前日〜当日の準備でメンタルを整える
 
宅建は満点競技ではなく、7割を守る競技。
だからこそ、「皆が取れる問題を確実に取る仕組み」を作れば合格は近づきます。
あなた自身のマイルールを決め、当日、それを淡々と実行してください。
最後の1点は、きっとあなたの手に残ります。


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