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「本試験で頭が真っ白になったらどうしよう」
「難問に時間をかけすぎて最後が手つかずになったら…」。
宅建は知識だけではなく“当日の戦い方”が合否を分ける試験です。
私は模試45点でも本番39点(合格点38点)――合否の境目を経験して痛感しました。
宅建は“高得点勝負”ではなく“合格点を超える戦略勝負”。
この記事で、その戦い方を具体的に手に入れてください。
- 本試験での時間配分の基本戦略がわかります。
- 解く順番と進め方の鉄則を学べます。
- 正誤問題・個数問題のケアレスミス防止策を知ることができます。
- 当日に実力を出し切るメンタル管理術を得られます。
- 成功例・失敗例から合格する人の共通点をつかめます。
結論|40点は不要。合格点を“1点”超えれば勝ち

宅建の合格点は例年35〜38点前後。
満点も40点も狙わなくてOKです。
難問にこだわるほど時間を奪われ、合格点を割るリスクが上がります。
狙うのは「皆が取る問題を確実に拾って、合格ラインを1点でも超える」こと。
そのために、事前に時間配分・解答順序・メンタル戦略を決めておきます。
時間配分の基本戦略(50問120分)

2時間を「前半25問」「後半25問」で分割し、1時間で25問を明確なマイルストーンにします。
- 前半25問(宅建業法中心):60分以内
- 後半25問(権利関係・法令・税/その他):60分以内
1時間経過時点で25問に到達しているかを必ず時計で確認。未達ならペースを上げます。
成功例

「前半45分→後半75分」に再配分し、権利関係に十分な思考時間を確保。
焦りが減り、終盤で2問拾って合格。
失敗例

冒頭の権利関係で粘りすぎ、30分で3問しか進まず崩れるケース。
時間配分は決めるだけでなく“守る”ことが勝敗を分けます。
解き方の鉄則|わかる問題から“点を積む”

本番でやってはいけないのは、難問に執着すること。
鉄則は以下の3つです。
- 即答できる問題から先に取る(確実な1点を積む)
- 迷う問題は飛ばす(チェックを付けて後回し)
- 戻れる目印(問題番号に★や△)を必ず付ける
私は本番で“飛ばす勇気”が功を奏し、最後の10分で2問を回収。この2点が合否を分けました。
正誤問題の取り違えをゼロにする

宅建の定番事故は「正しいものを選べ/誤っているものを選べ」の取り違え。
問題番号の横に大きく印を書く習慣で劇的に減らせます。
- 「正しいものを選べ」= 問題番号に○(丸)
- 「誤っているものを選べ」= 問題番号に✖︎(バツ)
こんな感じです

この1手間で、ケアレスミス由来の失点を確実にブロックできます。
個数問題の対応法|“全部わかる”を捨てる

増加傾向の個数問題は、多くの受験生が混乱します。攻略はシンプルです。
- 各肢に〇×を付けて棚卸し(根拠が弱い肢は「?」で保留)
- 1肢わからなくても数はほぼ特定できることが多い
- 満点不要。1〜2問落としても合格可能
「全部理解してから進む」発想を捨て、取れる肢だけ確実に拾う。これが合格者の思考です。
タイプ別アドバイス(初学者/社会人/再挑戦者)

初学者
- 模試で時間感覚を体に入れる。
- 迷ったら飛ばす訓練で7割ペースを習得。
社会人(時間不足)
- 1時間=25問を死守。迷いは即後回し。
- 朝・通勤・夜に30分×2回のブロック学習で集中力を切らさない。
再挑戦者
- 前回の敗因(多くは時間不足/深追い)を書き出す。
- 2〜3回の本番シミュレーションでペース固定。
メンタル管理|自己暗示と“良い開き直り”

本番で知らない問題は必ず出ます。
ここで「終わった」と思うか、「誰も解けないから気にしない」と思えるかが分岐点。
- 心拍が上がったら、深呼吸×3回→肩の力を抜く。
- 言葉のルール化:「これはスルー。合格点に集中」。
- 目線を下げて、今の1問にだけ意識を置く。
目的は40点ではなく合格点を超えること。
この自己暗示が、本番の自分を救います。
成功例と失敗例の比較(ストーリー)

成功例:Aさん(社会人・初受験)
- 前半45分で業法を完了。難問は★マークで飛ばす。
- 後半は権利関係に75分。個数問題は1肢保留でも数を確定して前進。
- 最後の5分はマークずれと未解答チェックで2問救出。
→ 36点で合格。「高得点」ではないが、“勝ち筋”を実行して勝利。
失敗例:Bさん(再挑戦)
- 序盤で“正誤”を取り違え、動揺して時間を浪費。
- 個数問題を完璧主義で深追いし、終盤の易問を落とす。
- 見直し時間ゼロでマークずれ1問。
→ 33点不合格。戦略の欠如とミス管理不足が原因。
当日のルーティン(直前〜試験中〜終了後)

試験前(前日〜当日朝)
- 前日は暗記系(統計・法改正・数字)の最終確認のみ。
- 当日の朝は軽食+水分。糖質過多や新食品は避ける。
- 持ち物:受験票/HB以上の鉛筆orシャープ/消しゴム2個/腕時計/チョコ等。
試験中
- 冒頭30秒で“正誤はどちらか”を紙面に明記(○/✖︎)。
- 1時間=25問の中間チェック。
- 迷ったら即★を付けて飛ばし、回収は最後。
終了5分前
- 未解答ゼロ化→マークずれ確認→番号なめるように再点検。
よくある質問(Q&A)
- 見直しは必要ですか?
-
.できれば。最優先は全問を埋めること。残り時間で正誤・マークずれを確認。
- 最後に戻る順番は?
-
★が多い科目→点が拾えそうな問題から。難問は最後の最後。
- 焦りを感じたら?
-
深呼吸×3→肩の力を抜き、今の1問にフォーカス。合格点“だけ”を思い出す。
まとめ|目的は“合格点を1点でも超える”こと
宅建本試験は高得点自慢ではありません。
目的はただひとつ、合格点を1点でも超えること。
- 時間配分:前半25問=60分/後半25問=60分。1時間で25問。
- 解答順序:わかる→迷ったら飛ばす→最後に回収。
- ミス管理:正誤に○✖︎、個数は棚卸し、マークずれゼロ。
- メンタル:「誰も解けない問題は気にしない」。合格点に集中。
努力は必ず点数に変わります。
今日から本番シミュレーションを始め、当日は冷静に“勝ち筋”を実行してください。


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