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どの資格の勉強が一番大変だったと聞かれたら、真っ先に答えるのが「宅建士」試験でしたので、今回、宅建士をゼロから合格までの体験記を記事にしてみました。
この記事では、宅建士試験を受験しようと思ったきっかけから、勉強方法、期間別での取り組みや考え方についてお話していきます。
少し長くなりますので、読み飛ばしたい方は以下の項目からリンク一覧を貼っていますので読み飛ばしてくださいね。
これから宅建士試験を受験しようと思っている方や、勉強中で何かヒントがほしいなと思っている方にとって有益な情報となっていますので、最後までご覧ください。
✔筆者のプロフィール

この記事を書いている私は、宅建試験をきっかけに、FP、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士他、多数の資格を取得することができました。
キャリアについて

ちょっとだけプロフィールと被る話をします。
私は、2026年現在40代後半ですが、社会人になってから今でも不動産業界で働いています。
ざっと、キャリアはこんな感じでございます。
✔キャリア
- 不動産仲介業(地域密着型)
- 分譲マンション管理会社(フロント)
- 施設管理会社(ビル・倉庫管理)
- 総合不動産会社(不動産販売、仲介、分譲、賃貸マンション管理、社宅、ビル管理、ホテル、商業施設、リフォーム等)👈今ここ
ざっと見ると宅建が必要じゃないの?
っと思われますが、宅建士の方は周りに沢山いましたし、それより仕事を覚えたり、他のビジネスパーソンに負けない様、日々自分磨きを行っていたのです。(よく言うと)
では何故そんな私が宅建試験を受験しようと思ったのかをお話していこうと思います。
なぜ宅建試験を受けようと思ったのか
40歳になるまで、資格は必要な時に取ればいいや、と考えていましたが2020年に転機が訪れました。
それは新型コロナウィルスに伴う緊急事態宣言

外出が制限され、会社もリモートワーク中心の仕事へ切り替えざるを得ない状況に⋯
毎日片道1時間30分、往復3時間の通勤時間を消費していましたが、私はチャンスだと思いました。
「よし、この時間を使って宅建の勉強を始めよう」と。
そこから、まずどうやって勉強を始めようか考えました。
「勉強法」と言われる本はほぼすべて読破したと思います。
1冊の本との出会いが勉強を加速させた

元々ビジネス書等を毎月5,6冊程度読んでおり活字を読むことは苦ではなかったので、まず効率的な勉強は何か多くの書籍を漁り色々な勉強方法を試していきました。
読んだ本(題名は仮)
- 東大生が東大に現役合格した勉強法
- 脳科学で証明された勉強法
- 司法試験に一発合格した人の勉強法
- アウトプット勉強法
- 一回読んだだけで脳が理解する勉強法
- ◯◯記憶術
- 誰でも10倍早く理解できる速読術
- 1枚の紙でまとめる勉強法
など⋯読んで、全部試しました。
しかし、現実はそんなに甘くはありません。
色々試しても身にならない⋯
2020年3月位から勉強法に関する本を読み漁り3ヶ月もの時間が経過した時に出会った一冊の本が私の「やる気スイッチ」を押してくれたのです。
その本が「1日30分を続けなさい 人生勝利の勉強法55(古市幸雄/著)」でした。

これまで読んできた本は、ある種、元々勉強が出来ていた方が魅力的なキャリアや肩書を付け、それにつられて読んでいただけで、勉強をする際のテクニック的なものばかりで、中には「元々勉強ができる、あなただから出来るんでしょ」みたいなツッコミを入れたくなる本ばかりでした。
しかしこの本は、どちらかと言うと勉強方法というより、勉強に取り組む姿勢や考え方について、ものすごく腑に落ちたというか、小さな積み重ねをした人間とそうでない人間の10年後の違いや、自分の中で勉強というものを見直すきっかけを作ってくれた、私にとって人生を変えた一冊でした。
レビューなどを見ると、「当たり前の事を言っている・偉そうに言っている」、等という意見もありましたが、私にはそのくらいがちょうど良かったです。
どこかで背中を押して欲しかったのと、毎日の継続が必要という事をこの本に教えてもらいました。
人の受け取り方は様々ですが、そういった本と出会えた事で、10年前の自分とは別人になれたのではと感じています。
勉強を始める前に迷ったこと⋯
勉強に対する取り組み方を理解した所で、独学にするか、予備校で効率的に勉強するかを迷いました。
実は予備校には過去仲介業者時代に通学で通った経験があり、その時は不合格だったのです。
これは予備校が悪いわけでなく、完全に自己責任。
予備校に通うと、勉強したつもりになっていたのと、通学で授業を受けただけで満足しちゃう自分がいたのです。
元々自分には甘いタイプの人間でしたので、お金を払えば合格できる、みたいな浅はかな考えを捨てなければ同じ失敗を繰り返してしまうと思い、まずは独学である程度進めていってから、9月になったら予備校の直前講座を受けようと思ったのです。
当時の迷った経験を詳細に記事にしています。どちらか迷っている方は一度記事をご覧になってください。
独学と決めたら、まずテキスト選び

まず、本屋さんに行きすべてのテキストを読んでみました。
宅建のテキストは種類が豊富ですよね⋯流石は30万人近い人が受験する国家資格。
私は初学者では無かったので、カラーテキストや図解、イラストよりも重視したのは⋯
過去の問題の範囲をどれだけカバー出来ているか(カバー率)を重視。
また、その時にTACの直前講座、全国答練模試を受けたかったので、テキスト、過去問もTACの書籍で統一しました。
同じ年に受験した会社の同僚の方はパーフェクト宅建を選んだ方が多かったようです。(好みがありますので⋯)
更に宅建試験や他の国家資格で、ここ数年前から頻出している「個数問題」対策を行うために、過去問は一問一答、10年分過去問(これだけは住宅新報社)、予想問題を購入し勉強を開始することになりました。
私はTACの全国答練から直前講座を受講するつもりでいたので、書籍はTAC出版に限定しましたが、独学で進めていくのならどの教材が良いのかを記事にしていますので、参考にされてみてください。
まずはゴールを設定と勉強時間の確保から

独学で進める事は決定したものの、いつまで過去問を終わらせなければならないのか。
試験は10月中旬。
直前講座や模試を受講する前に、ある程度の知識を得ておこうと考え、宅建の平均的な総勉強時間を調べてみました。
ネット記事を確認すると、大体300時間から500時間⋯果てしない。
ミニマムな300時間程度を目標に逆算したところ、試験1ヶ月前の9月中旬を一次ゴールに定め、最低でも平日3時間、休みは5時間はやらないと追いつかないため、1日3時間を目標に勉強を開始。
ここで気をつけたのが、いきなり3時間も集中できないので、まずは1日1時間を1週間続けることに決め実行し、1週間が経過した時、普段、何もしない時間や早朝の静かな時間帯にも勉強しようと考え、2週間目からは朝1時間、夜1時間の2時間勉強することにしました。
勉強開始から2週間が経過した時、まだ時間を捻出するできないか再点検して、夕食後に1時間位ダラダラしている時間を勉強時間に充て、最終的には1日3時間勉強する習慣が身につきました。
ほぼ毎日勉強していましたが、職場に行かなくてはならない日があったり、急な呼び出し対応があったりと、毎日3時間できたわけではありません。
勉強時間についての考え方についてはこの記事で紹介していますので、まだお読みになっていない方は是非参考にされてみてください。
過去問をひたすら解く

1日の勉強時間も決まったら、ひたすらテキスト⇔過去問を繰り返しました。
良く言われているのは、テキストをざっと読み、過去問を解くという王道のやり方ですが、この進め方が迷いを生むことに⋯
- テキストを読む範囲は?
- ページ数で決める?
- テキストをざっと読むって、どの程度の力加減で読むの?
色々考えた末、私が出した答えはテキストは1単元読み、すぐに同じ単元の過去問(一問一答)を解くことしました。
なぜなら、この方法だと忘れない、忘れても短い時間でリカバリーできるからです。
学習の順番は以下のとおり
- 民法
- 宅建業法
- 法令上の制限
- 税・その他 ※ほぼ直前期までやらず
宅建試験の肝は民法、宅建業法をいかに落とさないことで、特に民法は出題範囲が広く、長めに勉強時間が必要だと感じたため最初に学習しようと決めていました。
また、下にいくにつれ、暗記系の範囲となり、先に学習すると忘れてしまうのが怖かったのでこの順番で勉強することに決めました。
そうと決まったら後は何も考えず、とにかく問題を解きまくることを意識して、一連の流れを7月から8月下旬まで、機械的に行っていきました。
スポーツや筋トレと同じで身体に覚えさせるみたいな感覚で、繰り返し繰り返し過去問を解いていきました。
私の場合、9月中旬から直前対策の講座を受講する予定でしたので、9月中旬までには絶対に仕上げなければ!と、自分にプレッシャーをかけながら進めていました。
直前期までに「過去問のAランク、Bランクは100%理解できている状態にする」を強く意識しました。
なぜなら、宅建試験は皆が解けている問題を落とすと1万人程度の順位が落ちる場合があり、その1点で不合格になるリスクがあったからです。
なので、Aランクの問題は絶対に落とさぬ様、わからなければ10回以上繰り返し問題を解いていました。
あと、この時重視したことと言えば、宅建業法や他の単元の勉強をしているときも、民法は必ず1単元はテキスト⇔過去問を解いていきました。
もう少し詳細な勉強方法を知りたい方向けに独学での勉強方法について以下の記事を書いていますので参考にしてみてください。
勉強期間中やめたこと

日々の生活から時間を捻出して行く際に勉強期間中、やめた事があります。
- 自宅での晩酌 (ノンアルへ変更)
- SNS
- 残業
- 買い物
- 休日にお昼まで寝る
- 友達と遊びにいく。同僚との飲み会
私は7月から勉強を始めたため、試験が終わるまで自分を律して上記の行為を我慢しました。
ただ、我慢の限界を感じたときには月に1度飲酒したり、お昼まで寝ることもありました。
意外にも勉強をすることが習慣化されていたので、休んでも直ぐ軌道修正することができたのです。
習慣の力を思い知らされました。
自分の現在地はどこにいるかを知る

7月から9月上旬までひたすらテキスト⇔過去問を繰り返し行った成果を確認するために模試を受験しました。
大手予備校のTACとLECで全国公開模試があり、会場も近かったため受験しました。
書籍で予想問題が発売されていますが、模試を受ける目的は以下のとおりで、自宅で予想問題を解くのとは別物です。
- 本番を想定した時間配分を知ること
- 多くの会場受験者がいる中で本番を想定した雰囲気を知ること
- 自分の弱点を洗い出すこと
- 解く順番を決め慣れること
また、全国公開模試につき、自分の現在地が知れるのが独学者にとって有意義なもので、他の受験生が解けてる問題、解けなかった問題も可視化されるので、独学者なら尚更、全国公開模試は受けた方がいいです。
模試の結果が良すぎて逆にプレッシャーがかかる
模試から1週間後、採点結果が公開されました。
TACでは45点、LECでは46点
いずれもAかS判定で、全国で上位100位以内に入っていました。
これは自慢ではなく、正直、模試を受ける目的の「弱点を洗い出す事」ができず、喜びより困惑が勝っていた記憶があります。
本番で同じ様な結果を出せるか。残りの期間何をやったら良いのか⋯
振り返ると試験本番までの1ヶ月が辛い時期でした。
本当に何から手をつけたら良いのか⋯
試行錯誤の末、たどり着いたのが「原点回帰」でした。
模試の点数は忘れて、皆が取れている問題や単元をいかに落とさなくする事を意識して、アウトプットからインプットへ切り替え、一問一答は完全封印しました。
この時に直前講座を申込みました。講座は何度も見聞きできる「通信講座」を選択。
自宅で学習するクセがついていたのと、当時はまだコロナ禍で、どこに行っても検温、消毒と教室に行くための時間のロスもあり、通信に決めました。
目的は法改正の対策と独学で学んだ項目の確認作業です。
独学だと、本当に自分の解釈が合っているのか不透明でしたので、その部分がクリアになりましたね。
直前講座について以下の記事でまとめていますので参考にしてみてください。
試験1ヶ月前の取り組み
直前1ヶ月で行ったこと
- 弱点ノートの作成(スキマ時間常に見れるように)
- 弱点単位の集中勉強(多い日はそれだけやる)
- 予想問題を3冊10回分通しで解く(難易度を見て、取れる問題を落としていないか)
試験1ヶ月前は知識の総整理を重点的に行いました。
直前講座を受講しながら、過去問、模試、予想問題で苦手単位を洗い出し集中学習もしました。
ここでは計画どおり暗記系をまとめ、通勤やスキマ時間に直ぐ見れるように毎日持ち歩いていました。
試験1週間前の取り組み
試験1週間前にしたこと。
- 試験1週間前から13時から15時に眠くならない様、お昼ごはんを調整する(減らすなど)
- 過去10年過去問題(50問)を1日2年分解く(解答、解説で1時間半)
- 直前講座で理解できなかった項目を徹底復習(30分/日)
- 暗記系項目をスキマ時間で行う(30分/日)
- 当日用の弱点ノートを熟読(30分/日)
- ヤマを張る
ここまで来ると、疲労がだいぶたまってきていると思います。
私が取り組んだ試みとして良かったのが
1日丸々休んで妻と温泉に行きました。
え?っと思うかもしれませんが、このリフレッシュが勉強のモチベーションを加速することができたからです。
あと、税、その他は出る問題が交互に出ている項目があったので、出題のヤマを張りました。(予備校の講師がそうアドバイスしてくれました)
この段階では捨て問を選んで、捨て問単元は完全シャットアウトしました。
試験前日の取り組み
試験前日にしたこと。
- 早く寝ること(夜ふかし厳禁)
- 自分を信じて暗示する(多くの知識を詰め込まない)
- 会場の経路確認(Googleマップなどで到着時間から検索)
- 持ち物チェックをして揃えておく(最悪、筆記用具、時計、受験票、交通費があればOK)
- 当日のお昼を考えること(軽食で済ませ、試験が終わってからガッツリ食べる)
試験前日は上記に書いてはいますが、一番気を付けたことが体調管理です。
夕食をしっかり取って早く寝て当日を迎えることが重要です。
詰め込みはNGです。
もうあと1日なので、最後は自分を信じて進むのみと思っていました。
試験当日の取り組み
試験当日にしたこと。
- 弱点ノート最終版を持参
- 持ち物最終確認
- 朝食を軽めにとる
- お昼を買う(おにぎり1,2個)
- 水分は少なめに取る
- 羽織るものを持っていく
迎えた試験当日、会場はいつもの大学のキャンパスではなく、コロナ禍だったのか近隣の通信系専門学校の教室でした。
毎回1時間以上の移動時間をかけて会場入りしていたのが30分くらいで行けたのはラッキーでした。
会場周辺には予備校がポイント集を掲載したチラシを配布していますが、それは不要です。
なぜなら、自分の弱点は自分が良くわかっていて、あのチラシのポイントを見ると余計な知識が入ってしまう可能性があるのです。
ある意味、受からない人ほど、そういうチラシに飛びつき、会場でラストチャンスに賭けていました。
会場は正午に到着して、まずは弱点ノート最終版を片手に軽食をとり、着席時間5分前にトイレに行き万全の状態を迎えることができました。
学生の頃から試験で緊張した事がなかったのですが、今回はかなり本気で勉強してきたので、人生最大に緊張しました。
演習期で1時間30分を目処にトレーニングしていたにもかかわらず、本番では解き終えた時には、終了時刻15分前⋯
あわててマークチェックを行い、なんとか5分前にすべてのチェックが完了しギリギリで試験終了となりました。
当日の自己採点では39点。

模試の様に合格確定の域には届かなったものの、ある程度の対策の成果は出せました。
合否結果発表
試験日から約1ヶ月半後に合格発表がありました。
合格点は50問中38点。ギリギリ合格でした。
事前に公開されていた予備校の予想合格点では40点ではないか、の様な見解もあったため、当日まで合格しているかハラハラでした。
結果は合格!当日中に合格証が届いたのは驚きでしたが、宅建試験は勉強時間が長かった分、合格した喜びは格別でした。
余談ですが、会社からもお祝い金をいただく事もできました。

まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
この勉強を通じて得られた事は沢山ありました。
宅建試験の勉強は、覚えることも多く勉強時間捻出しないと行けない試験である反面、宅建試験を通過できれば他の不動産資格はほとんど同じ勉強方法で合格することが可能です。
本記事のポイントは以下のとおりです。
合格できた要因をまとめると
- ただ勉強するのではなく、目的を持って取り組む事でやることが明確になり迷いがなくなる。
- 頭の良し悪しは関係ない。単純に「やるか」、「やらないか」のみ。
- 記憶力も大事だが、一番大事なのは習慣化でした。
- スケジュール等を入念に戦略を練れば難関資格でも合格できる。
と、思いました。
まずは宅建に合格するぞ!という一念発起することから始めて、小さな習慣を見に付けていければ届く資格です。
まったく同じ人間はいませんので、自分に合った勉強方法を見いだせる事が出来れば、ある意味余裕で勉強できる様になりますので。
本記事は忖度偽りは無く正気に書かせてもらいました。
必ずしも、あなたに合う訳ではありませんが、一定数の方には有効な勉強方法や考え方になると思います。
今頑張れば5年後、10年後の景色は変わってきます。
資格にチャレンジしようと思ったら本気でやり通す事が自分の力になって返ってきます。
最後まであきらめずに頑張ってください。
勉強方法については次の記事で紹介していますので参考にされてみてください。




