宅建の過去問を探していると、「分野別」「年度別」「一問一答」など、さまざまな問題集が見つかります。
「最初から四肢択一を解くべき?」
「一問一答だけでも合格できる?」
「何周すれば点数が伸びる?」
このように迷っている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、宅建の基礎知識を固める段階では、一問一答形式が非常に効率的です。
選択肢を一肢ずつ正確に判断する練習になるため、近年増えている個数問題の対策にもつながります。
ただし、本試験まで一問一答だけで済ませるのはおすすめしません。
9月中旬までは一問一答を中心に繰り返し、試験直前期には四肢択一・年度別過去問・予想問題へ切り替えるのが、私が実践した勉強法です。
私はこの方法で一問一答を繰り返し、模試45点、本試験39点で宅建試験に合格しました。
本記事では、一問一答のメリット・デメリットから、5周する具体的な方法、おすすめ問題集まで詳しく解説します。
✔本記事の信頼性

本記事を書いている私は、一問一答を学習の中心に据え、模試45点・本試験39点で宅建試験に合格しました。
学習初期から9月中旬までは一問一答を繰り返し、直前期には予想問題にも取り組んで、本試験形式と時間配分を確認しています。
この勉強法を宅建合格後も活用し、FP2級とマンション管理士にも一発で合格しました。
本記事では、私が実際に行った一問一答の使い方と、5周する具体的な手順を紹介します。
✔この記事でわかること
- 宅建は一問一答だけで合格できるのか
- 一問一答と四肢択一の使い分け
- 一問一答を5周する具体的な方法
- 初心者におすすめの一問一答問題集3選
結論
一問一答は、宅建の学習初期から知識定着期までのメイン教材としておすすめです。
ただし、試験直前まで一問一答だけを続けるのではなく、9月中旬以降は四肢択一・年度別過去問・予想問題も使い、本試験形式に慣れておきましょう。
教材選びで迷った場合は、使用しているテキストと同じシリーズの一問一答を選ぶと、復習しやすくなります。
宅建の過去問は3つの種類がある
宅建の過去問は沢山ありますが、大きく分けると以下の種類があります。
- 分野別過去問
- 一問一答過去問
- 年度別過去問
| 形式 | 特徴 | 使用時期 | 主な目的 |
|---|---|---|---|
| 一問一答 | 一肢ずつ○×を判断する | 学習初期~9月中旬 | 基礎知識の定着 |
| 分野別四肢択一 | 科目別に本試験形式を解く | 学習中盤~直前期 | 実戦力と弱点確認 |
| 年度別過去問 | 50問を本試験と同じ順番で解く | 直前期 | 時間配分と総合力確認 |
それぞれのメリット、デメリットを見ていきます。
一問一答は知識を固めるには適していますが、本試験の形式とは異なります。
宅建試験は50問を120分で解く四肢択一式です。
そのため、一問一答だけでは、長い問題文を読む力や、複数の選択肢を比較する力、試験全体の時間配分までは身につきません。
一問一答で基礎を固めた後は、必ず四肢択一や年度別過去問に取り組みましょう。
1.分野別過去問
分野別過去問の特徴は四肢択一の問題形式です。
本試験の問題形式がそのまま掲載され、すぐに解説が入っています。
主要三科目分野別に振り分けてくれている冊子となっています。
多くの受験生がこちらの分野別過去問を使ってます。
メリット:分野別にまとめられているので自分の弱点を把握できる。
デメリット:肢によっては超難問が含まれており、解説を読んでも理解できない問題がある

2.一問一答過去問
肢ごとに出題されている冊子です。
本試験問題とは異なり、一肢一答形式となっています。
メリット:個数問題対策に強い。スピード感を養える。
デメリット:四肢択一と違い、一問に割ける時間配分がつかみにくい。

3.年度別過去問
年度別過去問は、その名の通り50問通しで10年分の過去問が掲載されている冊子です。
問題と解説が分かれている形式のため、時間配分を知るために最適な過去問となります。
メリット:50問通し形式のため、本番を想定した過去問対策が行える
デメリット:直ぐに解説が見れないため、効率を重視した学習には不向き

宅建の過去問対策は一問一答でやるべき理由とは?

一問一答でやるべき理由とは?
それはテキストとの相性が良いからです。
テキストで一単元のインプットを行った後、一問一答だと直ぐに勉強範囲をカバーでき、知識の定着を最速で進めていくことができます。
そして、最大のメリットは「個数問題」対策です。
個数問題とは?
個数問題とは
- 正しいものはいくつあるか?
- 誤っているものはいくつあるか?
といった問題です。(下記参照)

| 試験年度 | 個数問題数 |
|---|---|
| 2025年度 | 全体11問(権利関係1問・宅建業法10問) |
| 2024年度 | 全体4問 |
| 2023年度 | 全体8問(権利関係1問・宅建業法7問) |
一問一答形式では、肢ごとに何が正しいのか、誤っているのかを確認できます。
しかし、四肢択一や年度別過去問では、個数問題が出た時に、1回答えが解ってしまうと、その先の理解が深まらないのです。
でも試験は四肢択一だから、一問一答では実戦では役に立たないのでは?と思いますよね?
まずは肢ごとの問題を解くことで理解・スピードを養うことが目的で、ある程度力がついてきてから四肢択一をやれば良いのです。
一問一答を使って最短で合格する方法は?

| 周回 | やること | 目的 |
|---|---|---|
| 1周目 | 問題とテキストの該当ページを結びつける | 全体像をつかむ |
| 2周目 | 全問を解き、必ずテキストに戻る | 理解を深める |
| 3周目 | 正解できた問題に印をつける | 苦手問題を抽出する |
| 4周目 | 間違えた問題を3回ずつ解く | 弱点を集中補強する |
| 5周目 | もう一度すべて解く | 本当に理解できたか確認する |
一問一答を5周するには、試験日から逆算して1日の問題数を決めることも大切です。学習時期ごとの目安は、「宅建の過去問は一日何問が正解?」で詳しく解説しています。

私の経験上、宅建に限らず、FP、マンション管理士試験はテキストと一問一答過去問である程度の点数を取ることができました。
ある程度試験慣れしているのもありますが、四肢択一と言われる問題集は予想問題だけやりました。
では、一問一答を使って最短で合格する方法とはどんな方法なのか?
結論
テキスト⇔一問一答の繰り返しあるのみ!
え?そんな単純な事?と、思うかもしれませんが、本当にこれだけ、2ヶ月近く無限ループで行っていました。
ただ、それだけだと具体的な方法では無いので、無限ループとなる前の準備について説明していきます。
①テキストと同一シリーズを揃える
テキストと過去問は絶対に同一シリーズを揃えるべきです。
なぜなら、同じ筆者が書いていないと、説明内容が違ったり、テキスト、過去問を行き交う時間に無駄が生じるからです。
まずは自分にあったテキストを選んだ後、一問一答過去問を同シリーズで揃えてください。
✔テキストと同一シリーズの一問一答
②1周目は必ずリンク作業
さて勉強を始めて、いざ過去問を解いていきますが、1周目は絶対に「リンク作業」に徹してください。
ここでいう「リンク作業」とは、問題を解いた後にテキストの該当ページを探し、問題集側にページ番号を記入する作業です。
なぜなら、一問一答形式の過去問は問から直ぐ横に答えがあり、単純に◯か✗かを選択して終わってしまう方がいるのです。
それではいつまで経っても合格できません。
最適な使い方は、問題を解いたらテキストに戻る事を習慣化する事で知識が定着するのです。
そのため、1周目は理解できるはずが無いので、一応解いては見るものの、解説欄にテキストの該当ページがどこなのか、印を付けておく事で、2周目以降ストレスなく問題演習を行っていくことができるのです。
1周目はリンク作業。
必ず実践してください。
そして、なるべく早くすべてのリンク作業を終わらせることです。
最初からテキストページが掲載されている過去問もありますが、できるだけ、自分で探す、自分で考えることに意味があると合格した実感としてはあります。
過去問の使い方の詳細を書いた記事がありますので、よろしければ参考にされてみてください。

③マーカーは使わない。
エンピツだけでOK。
私は、テキストへのマーカーは基本的に使いませんでした。
一問一答が1,000肢あるとして、1肢ごとにマーカーを引いていると、問題を解く時間よりも教材をきれいに整える時間が増えてしまいます。
私の場合は、重要な箇所を鉛筆で囲み、問題集にテキストのページ番号を書くだけにしました。
もちろん、マーカーを使った方が覚えやすい人もいます。
大切なのは、教材をきれいにすることではなく、問題を繰り返して正誤の根拠を説明できる状態にすることです。
※学生時代にマーカーを使って理解する方法で実施している方は、この内容は無視してください。
マーカー自体を否定しているものではありません。逆に仕事では沢山使っており、手帳はマーカーだらけです。
④3周目と5周目はやり方を変える
過去問は5周を目安に、を推奨していますが、闇雲に5回同じ進め方をすれば理解できるわけではありません。
其々の回周によって、取り組み方も変えているのです。
1周目から5周目までの具体的な解き方をお伝えします。
| 1周目 | リンク作業でテキストと過去問を横断 |
| 2周目 | 素直に解く。合っても間違えても、必ずテキストに戻る。 |
| 3周目 | 素直に解く。ここで合ってた問題は次回飛ばす。正誤関係なくテキストには戻ること |
| 4周目 | 3周目で合ってた問題はスルー。間違えた問題は+3回つづ解いていく。(集中攻撃) |
| 5周目 | すべての問題と解いていく。4周目でスルーした問題がもしかしたら理解できて無かった不安を消す作業。 |
大事なのは4周目と5周目。意外にも最初の方に解けていた問題が覚えておらず振り出しに戻ることが、宅建あるあるです。
そのため、スピード感を持って1周を進めていきましょう。
⑤9月中旬までに5周を目指す
宅建試験は、理解力を試すものと、暗記力を試すものが混在している試験です。
例えば試験半年前に勉強を開始したとして、半年前の数字は今でも覚えていますか?
恐らく難しいでしょう。
では、どうしたら対応できるのか。
それは、演習期と直前期の過ごし方を変えるだけ。
一問一答を9月中旬まで行い、残りの1ヶ月はインプット作業と予想問題で知識の最終定着を図っていきます。
私は忘れっぽい所があるので、直前期に暗記ものはすべて、この時期に行いました。
そのため9月中旬までの演習期は、ひたすら過去問を解いていく作業を続けてください。
スケジュール設定が、ものすごく大事です。
ここでも目的を見失わず良い形で直前期を迎えていきましょう。
9月中旬以降は、四肢択一や予想問題を使って本試験形式に移行します。独学で知識の整理に不安が残る方は、「宅建直前講座おすすめ4選」も参考にしてください。

一問一答おすすめ3選
一問一答問題集は、どれを選んでも同じというわけではありません。
持ち運びやすさ、問題数、解説の詳しさ、対応テキストとの連携など、それぞれに特徴があります。
ここでは、私が実際に使用した問題集を含め、独学で宅建合格を目指す方におすすめの一問一答問題集を3冊紹介します。
どれを選べばよいか迷っている方は、次の比較表を参考にしてください。
| 問題集 | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|
| わかって合格る 一問一答セレクト1000 | 私と同じ勉強法を実践したい人 | 筆者が実際に使用 |
| パーフェクト宅建士 一問一答Pocket | 持ち運びやすさを重視する人 | スキマ時間に使いやすい |
| 出る順宅建士 一問一答○×1000肢 | 問題数を重視する人 | 1,000肢収録・アプリ連動 |
1位|わかって合格る宅建士 一問一答セレクト1000
私が実際に使用し、模試45点・本試験39点につながった一問一答問題集です。
私はこの問題集と対応テキストを行き来する「リンク作業」を行い、最終的に5周しました。
特に良かったのは、一肢ずつ正誤を確認しながら、理解できていない箇所をテキストに戻って確認できたことです。
この記事で紹介している勉強法を同じように実践したい方には、最もおすすめです。
\私が実際に使用した一問一答はこちら/
2位|パーフェクト宅建士 一問一答Pocket
パーフェクト宅建士 一問一答Pocketは、持ち運びやすさを重視する方に向いている問題集です。
通勤時間や休憩時間など、まとまった勉強時間を確保しにくい方でも、一肢ずつ学習を進められます。
一方で、解説を読みながら論点を詳しく理解したい場合は、対応する基本書と併用した方がよいでしょう。
机に向かう時間だけでなく、スキマ時間も活用したい方におすすめです。
3位|出る順宅建士 一問一答○×1000肢問題集
出る順宅建士 一問一答○×1000肢問題集は、多くの問題に触れながら知識の抜けを確認したい方に向いています。
1,000肢を収録しており、問題を繰り返すことで、正誤を判断するスピードと正確性を高められます。
アプリも活用できるため、書籍を開けない時間に復習しやすい点も特徴です。
問題数が多いため、短期間で終わらせようとせず、試験日から逆算して計画的に進めましょう。
3冊の中で迷った場合は、私が実際に使用した「わかって合格る宅建士 一問一答セレクト1000」をおすすめします。
この記事で紹介した「テキストとのリンク作業」や「5周する勉強法」を、そのまま実践しやすい問題集です。
よくある質問
- 宅建は一問一答だけで合格できますか?
-
一問一答だけで知識を固めることはできますが、本試験対策としては十分ではありません。試験直前期には、四肢択一・年度別過去問・予想問題も解き、問題形式と時間配分に慣れておきましょう。
- 一問一答は何周すればよいですか?
-
目安は5周です。ただし、周回数だけを目標にするのではなく、各肢について「なぜ正しいのか」「なぜ間違いなのか」を説明できる状態を目指しましょう。
- 一問一答はいつまで続ければよいですか?
-
10月の宅建試験を想定する場合、9月中旬までを一つの目安にします。その後は四肢択一や年度別過去問を増やし、本試験形式に移行しましょう。
- 一問一答とテキストは同じシリーズがよいですか?
-
同じシリーズがおすすめです。問題集からテキストの該当部分を探しやすく、復習にかかる時間を短縮できます。
- 一問一答アプリだけでも大丈夫ですか?
-
スキマ時間の復習には便利ですが、法改正への対応、解説の詳しさ、問題の網羅性を確認する必要があります。メイン教材を1冊決め、アプリは補助として使うのがおすすめです。
無料アプリと書籍の使い分けや、法改正への対応については、「宅建の過去問アプリだけで合格は可能?」で詳しく解説しています。

まとめ
宅建の基礎知識を効率よく身につけるには、一問一答を繰り返す方法が有効です。
ただし、正解・不正解だけを確認していても、十分な実力は身につきません。問題を解いた後にテキストへ戻り、なぜその肢が正しいのか、どこが間違っているのかまで確認しましょう。
本記事で紹介した5周の進め方は、次のとおりです。
・1周目:問題とテキストの該当ページを結びつける
・2周目:全問を解き、必ずテキストに戻る
・3周目:正解できた問題に印をつけ、苦手問題を抽出する
・4周目:間違えた問題を集中して解く
・5周目:もう一度すべての問題を確認する
9月中旬以降は一問一答だけに頼らず、四肢択一・年度別過去問・予想問題へ移行し、本試験の問題形式と時間配分にも慣れておきましょう。
教材を何冊も購入する必要はありません。自分に合うテキストと一問一答を1冊ずつ決め、繰り返すことが合格への近道です。
私と同じ勉強法を実践したい方には、実際に使用した「わかって合格る宅建士 一問一答セレクト1000」をおすすめします。
\私が5周した一問一答を確認する/


